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建設業における腰痛対策とは?悪化させるNG動作と新しい働き方を紹介

「建設業における腰痛対策は?」
「悪化させるNG動作は何?」

建設業における腰痛は、正しい作業姿勢と予防で防げます。例えば、定期的なストレッチや作業環境の改善は、腰痛のリスクを大幅に減らす効果が期待できます。

本記事では、建設現場で実践できる具体的な腰痛予防対策や腰を痛めやすいNG動作について解説。腰痛対策にもなる建設業の新しい働き方についてもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

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建設業で多い災害性腰痛

建設業における腰痛は、転倒や転落による腰部のけが、業務遂行中に腰部に急激な力が加わることで発生する災害性腰痛です。建設現場での重量物の取り扱いや不自然な姿勢の連続により、腰部に過度の負担がかかることで発症するケースが多く見られます。

労災認定の対象となる業務上の腰痛は、災害性と非災害性の2種類に分類され、建設業では特に災害性腰痛の発生リスクが高くなっています。建設作業における腰痛は、一度発症すると長期の療養が必要となる場合があり、労災申請による適切な治療期間の確保が重要です。

作業者の健康維持と安全確保のため、作業環境の改善と予防対策の実施が不可欠となっています。

建設業における腰痛を悪化させるNG動作

建設現場での不適切な作業姿勢は、腰部への負担を増大させます。腰痛を悪化させる具体的なNG動作は、以下のとおりです。

  • 膝を伸ばしたまま重量物を持ち上げる
  • 上半身をひねりながら作業する
  • 前傾姿勢を30分以上継続する

ここでは、腰痛を悪化させるNG動作について詳しく解説します。

膝を伸ばしたまま重量物を持ち上げる

膝を伸ばして重いものを持ち上げる動きは、腰椎に大きな負荷がかかります。ものを持ち上げる動作では、重力に加えて、前に倒した上半身の重みが腰部に集中的に負担をかけます。

そのため、ものの重さ以上に腰椎に直接的な圧迫を与えることになるのです。

腰椎への過度な負担は、椎間板への損傷リスクを高めてしまうため、重いものは正しい姿勢で持ち上げるようにしましょう。

上半身をひねりながら作業する

上半身のひねり動作は、脊椎周辺の筋肉に不自然な負担をかけます。特に重いものを持ちながらのひねり動作は、腰部に予期しない負荷がかかるため注意が必要です。

重いものを持ち上げながら上半身をひねると、腰椎の関節や靭帯に負荷が集中します。過度な負荷がかかることで、腰部の筋肉や靭帯の損傷リスクを増大させます。

前傾姿勢を30分以上継続する

長時間の前傾姿勢も腰を痛める要因の1つです。背骨を支える筋肉が持続的に緊張状態となることで、腰部の筋肉が疲労し血行不良を引き起こすケースがあります。

また、背骨や椎間板に負荷がかかることで、同じく腰を痛める可能性があることに注意が必要です。

建設現場で実践できる腰痛予防対策5選

腰痛に苦しみ男性のイメージ画像

建設現場での腰痛予防には、具体的な対策と継続的な実践が必要です。作業者は、以下のポイントを押さえて腰痛予防対策を実施することが大切です。

  • パワーポジションの徹底
  • 1時間ごとに3分のストレッチ
  • 作業台の高さ調整
  • 保温インナーの着用
  • 重量物の運搬時は2人1組で実施

それぞれの対策について詳しく解説します。

パワーポジションの徹底

パワーポジションは、腰部への負担を最小限に抑える基本的な作業姿勢です。膝を適度に曲げ、背筋を伸ばした姿勢を保つことで、腰部の負担を軽減します。

地面に置いてあるものを持ち上げる際は、基本的にはパワーポジションを利用することが大切です。特に重いものを持ち上げる場合は、上半身だけで持ち上げようとせず、パワーポジションを徹底しましょう。

1時間ごとに3分のストレッチ

定期的なストレッチは筋肉の緊張をほぐすことで、腰痛予防に効果的です。簡単なストレッチを作業の合間に行うことで、筋肉の疲労を軽減できます。

作業現場での実践可能なストレッチメニューを用意し、全作業者が実施できる環境を整備しましょう。

作業台の高さ調整

作業台の高さを適切に調整することで、不自然な姿勢による腰部への負担を防止できます。作業者の身長に合わせた作業台を設置し、快適に作業ができるようにしましょう。

特に、作業者よりも作業台の方が低いことから、前傾姿勢になってしまうことで、腰痛が発症してしまうケースもあります。姿勢よく作業ができるように、調節できる作業台を用意しましょう。

保温インナーの着用

寒冷環境下での作業は筋肉の柔軟性を低下させ、腰痛のリスクを増加させます。そこで、保温インナーを着用することで、筋肉の機能を適切に維持できます。

特に冬場の作業では、作業環境の温度管理とあわせて、適切な防寒対策を実施することが重要です。

重量物の運搬時は2人1組で実施

重量物の運搬作業は、個人の負担を分散させることで腰痛を予防できます。作業者同士の連携と声かけにより、安全に作業できる環境を整えましょう。

チームでの作業方法を標準化するためには、作業者全員が理解できる手順を確立することが重要です。腰痛をはじめとするけがを予防する意味でも、しっかりと手順を定めておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、建設業における腰痛対策について紹介しました。腰痛は適切な対策を施すことで予防できます。ものを持ち上げる際はパワーポジションを活用したり、定期的にストレッチをしたり、体を労わりながら作業することがポイントです。

今回紹介した内容を参考に、快適に作業ができるようにしましょう。

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